思考低下にも直結していた?!放って置きがちな”目の疲れ”のリスクとは。
”目の疲れ”
現代人だと多くの方が思い当たることが多いのではないでしょうか?
まぶたが重い、目の奥が痛い、目が見えにくくなる。
眼精疲労を放置すると、そこから頭痛や肩・首こりが起こる。
これは誰でも経験がしたことがあるかとおもいますが、それだけではなく、思考の低下にもつながってしまい
さらに目の疲れが長期間にわたると、倦怠感・不眠・軽度のうつなど自律神経失調症にもつながりまうのです。
自覚しづらい目の疲れですが、「こまめなリセット」を意識する必要があります。
そもそも現代人の目を疲れさせる最大の原因は、パソコンやスマホです。
どちらもバックライトの機器で、目にとっては画面が光るものを見続ける状況は非常に過酷なこと。
目は、強い光を浴びると、虹彩が動き瞳孔を調整し、『交感神経』にスイッチを入れます。
人は、交感神経が優位になると行動が活発になりますが、常にそれではからだを休められません。
強い光を長時間目に浴びせ続けると、虹彩の動きが鈍くなり、リラックスできる『副交感神経』へのスイッチが切り替わりづらくなるのです
自律神経が乱れると、全身に影響を及ぼすことは言うまでもありません。
目の疲れとは、表面が乾きゴロゴロする、だけではなく目の「筋肉」のこわばりもその原因となります。
一般的に筋肉というと、手足や腹、背中などの部位をイメージするかもしれませんが、例えば目がピントを合わせる時に働くのも、「毛様体筋」という「筋肉」です。
肩周りの僧帽筋などの筋肉のこわばりによって「肩こり」が起こるように、目の筋肉がこわばり、血流が悪くなれば眼精疲労が起こる。
そしてこの筋肉のこわばりが、前述の『交感神経』を過剰に働かせ、顔面から首の筋肉を緊張させ、脳への血流を制限することにつながっていくのです。
脳への血流が悪くなると、当然栄養も酸素も巡らないため、頭の回転が低下します。さらに“見え方”が悪いことも、思考力に影響を及ぼしてしまいます。
実は、視力と思考力には密接な関係があります。
ものを見ると、網膜は視神経を通して脳中枢へ信号を伝達します。
脳中枢に届いた信号を、前頭葉や言語野など様々な分野が連携して情報を解析。ものがクリアに見えれば、脳も即座に働くのです。
しかし、長時間目を酷使したあとや、夕方になると、頭が働かないことを経験した人も多いと思います。
そのようなパフォーマンスの低下は、目の機能も低下していることが原因でもあるのです。
自分でできるケアで大切なのは「目をよく動かす」ことt「温める」こと。
目を頻繁に動かすことで、目の筋肉にたまった疲労物質である、乳酸と活性酸素を流すことができます。
もっとも疲れがたまるのは、先ほどご説明したピントを調節する『毛様体筋』。ここがこわばったまま固定されると疲れがとれません。
パソコン作業に集中して疲れたなと思ったら、3メートルほど先を10秒くらい見ましょう。
温める際には、乾いたタオルで目を覆うほどで充分です。
蒸しタオルなど特別な物はいりません。短時間で急速に温めると、反動で急速に温度が低下するのです。すると目の筋肉が再びこわばることもあります。
放っておくと仕事だけではなく、全身の健康をも蝕む目の疲れ。
当たり前だと思ってみないふりをしてしまいがちですが、早めの対策を心がけましょう。