快楽・意欲ホルモン♪ドーパミンについて!
ドーパミンは、感情や精神のコントロール、記憶や運動、睡眠など人間の体内の重要な機能に深く関わる「三大神経伝達物質」の1つです。
脳内には、1兆個の神経細胞があり、その中にはドーパミンを神経伝達物質とする「ドーパミン作動性神経」という神経があります。
ドーパミン作動性神経は、例えば何か目標を達成したときには「やった!」という気持ちよさを感じるというような、快楽を得たときに活発に活動します。
これはドーパミンの分泌によって得られる快感であるといえます。
このドーパミンですが、減ってしまうと脳の機能の弊害をもたらしてしまいます
意欲を高めてくれるドーパミンですが、
そのあまり、快楽を感じる要素が強いと依存症を引き起こしてしまうのもドーパミンの側面です。
ドーパミンが減るのは、ストレスや不規則な生活習慣はドーパミンの分泌を低下させる一因といわれています。
人は精神的にストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンを分泌させます。
このコルチゾールはドーパミンを含む脳内のあらゆる活動を低下させるといわれいて、ドーパミンの分泌が減少する一因とされています。
また、不規則な生活習慣が続くと自律神経の働きが乱れてしまい、ドーパミンが適切なタイミングで分泌されにくい体質になるといわれています。
不規則な生活習慣は腸内環境を悪化させる要因ともされ、腸内細菌の働きはドーパミンの生成にも深くかかわりがあることから、
腸内環境の悪化によって腸内細菌が減少するとドーパミンがうまく生成できなくなるといわれています。
ドーパミンは楽しみや幸福感を感じさせてくれる神経伝達物質です。
ドーパミンが少ないと、疲労感・やる気がでない・気分のむら・絶望感・集中力の欠如・記憶力の低下・喜びを感じられない
といった症状があらわれます。
ドーパミンはアドレナリンやノルアドレナリンの前段階の物質であることから、ドーパミン不足によってこれらの伝達物質も不足してしまいます。
アドレナリンやノルアドレナリンは交感神経系を刺激する作用があることから、これらの物質が不足することによって自律神経系のバランスが乱れ、
自律神経失調症やうつ病の一因になるといわれているのです。
そんなドーパミンを増やすには、
運動をして代謝をあげ脳細胞を活性化させたり、目標を立て、1つ1つ達成していき意欲をたかめていったり、
あるいは、なにか好きな事に夢中になる。ということもドーパミンの分泌を促す秘訣でもあります。
日々の生活の中で、少しだけ気遣えると「やるぞ!」という意欲が湧き、幸せな気分になっていきます。
なんだかやる気が出ないな、楽しいことがないな、と感じる方
この機会に、夢中になれるものってあるかな?とあらためて振り返ってみるのも良いかもしれませんね。