自律神経症状 不眠について

5人に1人が悩んでいると言われている症状をご存知でしょうか??
それは・・・「不眠症」。

今日から自律神経と日常に大きく関わるお話を3つに分けてお送りします。

今回のテーマは不眠症です。
現代病ともいえる不眠症。最近よく眠れない、または何だか寝付きにくい、眠りが浅いような感じがする・・・
朝イライラする!などといった方は必見です!

日本人は世界で2番目に睡眠時間が短い国と言われています。本来、有能なはずが不眠の為に心身に問題を起こし、戦線離脱するのはもったいない事ですよね。
海外では「寝てない自慢」をする日本人の傾向が不思議なのだそうです。それは「寝てない自慢」=自己管理が出来ていない事を公言する「恥」だと思われているからです。

不眠には4種類あり、寝つきが悪い「入眠障害」と浅い眠りで2~3回目覚める「中途覚醒」、起床時間より2時間ほど早く目覚める「早朝覚醒」、ある程度眠っても満足感(休養感)が得られない「熟眠障害」です。
こうして日常生活に支障をきたすと「不眠症」とされます。
これらの症状は全て自律神経の乱れが原因です。

現代では過度なストレスにより自律神経のバランスが乱れこういった症状を訴えられる方が増えてきました。
夜遅くまで働き、食事が遅く、寝る前までスマホなどゲームやSNSチェックしたりと更に身体が睡眠準備に入れない状況を作っている方も多いのではないでしょうか?
よく云う「寝落ち」などは睡眠不足の証拠なので、自分はしっかり眠れていると勘違いするのはよくありません。
正常な人は10分くらいまどろんで眠りに入っていくのが普通です。

自律神経の理想バランスは交感神経(ON)、副交感神経(OFF)のどちらも適度に高くそれを昼(交感神経)夜(副交感神経)で少しだけ双方高めて生活していくのが健康的な生活です。
そして副交感神経の働きは加齢とともに落ちていくので、ストレス社会や忙しい現代人にとって軽視できない問題なのです。特に女性は自律神経をコントロールする脳の視床下部は女性ホルモン分泌の司令塔の役割も担っているので更年期などでホルモンバランスが激変すると影響を受け乱れます。

こうして、自律神経のアンバランスで睡眠不足に陥ると、そのせいでさらに自律神経が乱れて別の不調を引き起こすという悪循環に陥ることもあるわけです。
では、どうするか。交感神経が優位になりやすい日常を意識して副交感神経を働かせ、質の良い眠りを得る工夫が必要です。


そこで注目したいのが、副交感神経を優位にさせるメラトニンというホルモン。
こちらも加齢とともに分泌量は減りますが、朝の起床時間を一定にして朝日を浴びたり朝食を取ったりして体内時計をしっかり切り替えることで、分泌を促すことが可能です。

食事ではメラトニンの材料となるトリプトファンは動物性たんぱく質に多く含まれていて神経伝達を促すカルシウムやビタミンB群も、自律神経を整えてくれます。

また寝る前にスマホを見たり考え事をしたりすると、交感神経を刺激するのでよくありません。寝る1~2時間前に少しぬるめのお風呂で身体を適度に温めると副交感神経が優位になりやすく、体が熱を逃がして入眠しやすくなります。
香りでリラックスできるという人なら、アロマオイルをたいたり、ハーブティを飲んだりするのも効果的です。

自律神経は生活習慣に影響されやすく、本来のリズムに逆らった暮らしが体の不調につながっています。こうして当たり前に思える生活リズムとバランスのとれた食事を心がけることが本当の眠りの質を高めることができます。

とはいえ、なかなかご自身で意識して変えていくのは大変だと思いますので専門家に相談してみたり、または疲れを取るための身体を整える手伝いをさせていただければと思っております。

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