忘年会シーズンは特に過酷!飲酒後に起こる翌朝の”疲労感”のメカニズムとは?
年の瀬に入り、忘年会シーズン真っ只中です
忘年会は今年1年の労をねぎらい、来年に向けて決起をつける、社員や仲間が集まる素晴らしい機会ですね。
そんな忘年会も、親しい仲で数回ほどであれば楽しいイベントになりますが、
中には、1週間毎日お付き合いでどこかしらに顔を出している。という方も多くいらっしゃいます
そんな忘年会シーズンに多いのが
「朝、疲れが全く取れていない」
多量飲酒で体が休まらなくなるのは、実感されている方も多くいらっしゃいます。
アルコールを飲むと「リラックスして寝つきに良い」のは事実ですが、
それでも朝起きた時に辛いのはなぜか?
ご説明していきます。
アルコールを摂取すると、
自律神経のうち、交感神経を活性化させます。
就寝前のアルコールは寝つきをよくするように思われますが、
逆で、意識は失っても頭が活性化されたままとなり、良い睡眠がとれません。
実は、アルコール濃度が薄いときには、脳は興奮します。
その後アルコール量が多くなるにつれて、
血液中のアルコール濃度も高くなり、
中枢神経系を抑制するために、眠気をもよおしやがて寝入ってしまいます。
その後アルコールが徐々に代謝されて、3時間ほどすると、
血液中のアルコール濃度がまた薄くなって、
再度興奮期が来るために、眠りは浅くなっていきます。
酒を飲んでもすっきりおきられるという人は、
実はこのアルコール濃度が薄くなったときに興奮して、目が覚めているのです。
興奮しているので、目が覚めた後、もう少し眠ろうと思っても眠ることはできません。
アルコールを飲むと、眠りに入りやすくなりますが、睡眠は中断されます。
アルコールが体内で分解されるときに発生するアセトアルデヒドは、レム睡眠を阻害し、浅いノンレム睡眠状態が長く続いてしまいます。
ですので、
アルコールは、睡眠全体の質を改善する面から見ると、身体が起きながら意識だけ失っている状態になり、あまり良い効果は得られないのです。
飲み会続きのシーズンは、嫌でもお酒を飲む量が増えてしまいます。
そんな時は、一杯飲んだら一杯のペースで水を挟みアルコール濃度を薄めるように心がけましょう。