突然の吐き気。。ストレスによる”心因性嘔吐”のメカニズムとは

なんだか吐き気がする。風邪でもないのに気持ち悪い。急に吐いてしまった。

このような経験に心当たりのある方は多いのではないでしょうか?

特に具合も悪くないのに突然吐き気をもよおす場合、それはストレスが原因かもしれません。

吐き気や嘔吐は、脳の嘔吐反射中枢が刺激され、「吐きたい」という命令が出されることで起こります。
軽い症状であれば吐き気、強い症状になれば嘔吐に変わります。

嘔吐反射中枢が刺激され反応する理由は、飲み過ぎ・食べ過ぎ、消化器官の不調からくるもの、船や車の乗り物酔い、
妊娠初期の悪阻(つわり)など多々ありますが、
意外と多いのがストレスなどからくる“心因性嘔吐”

ストレスが原因の場合、本人が意図せずに条件反射的に吐き気や嘔吐が出るため、その理由が病院などで科学的にはっきりと特定できないことも多いです。
ストレスは放置しておくと、自律神経失調症・うつ病・慢性疲労症候群・心身症など様々な病気に繋がることもあるので、注意が必要になります。

嘔吐中枢が刺激される経路3つあります。

(1)消化器からの刺激
ストレスにより胃腸が荒れている場合に、迷走神経や嘔吐中枢が刺激されることがあります。
腸が伸びることで刺激され、吐き気や嘔吐につながります。

(2)内耳からの刺激
平衡感覚を司る内耳にある前庭器。
この部分からの刺激は激しいめまいがするケースがあり、ストレスが原因と考えられるメニエール病なども内耳からの刺激によりめまいを伴う病気です。
放置すると難聴などに進行する恐れもあるので、貧血気味ではないのにめまいがした場合は、早めの診察を受けられると良いです。

(3)大脳皮質からの刺激
感情と結び付いている大脳皮質。ストレスで不安感や嫌悪感が強くなると、この大脳皮質からの刺激で嘔吐反射中枢が刺激されます。
ストレスによる吐き気、嘔吐とダイレクトに関係している部分とも言えます。

現代社会では、脳の酷使から常にストレスを蓄積させてしまう方がほとんどです。
日頃から休息を上手に取り入れ、ストレスに負けない身体を作りましょう。

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