イライラしやすい、落ち込みやすい、実は自律神経の乱れが原因?!
自律神経失調症の症状の一つ
感情不安定についてです。
人間誰しもが持っている感情ですが
”激しい”不安感、怒りっぽい、イライラ、気分の落ち込みは、自律神経失調症の症状の一つになっていて
長く続くようでしたら注意が必要です。
全身に張り巡らされた自律神経は脳の視床下部というところがコントロールしています。
そして、視床下部のすぐ上には、大脳辺縁系というところがあり、
この大脳辺縁系は「情動脳」ともいわれ、不安、恐怖、怒りなどの感情や、本能的欲求を生じるところです。
そして、脳が不安やストレスを感じると、大脳辺縁系を介して、自律神経をコントロールしている視床下部に影響が及んでしまうのです。
ストレスを受けると大脳辺縁系は「緊張信号」を出し、視床下部を伝って交感神経に指令を出します。
緊張状態は決して悪いことではないのですが、
そうした状態が長く続いてしまうと、次第に視床下部の働きに混乱が生じ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなってしまうのです。
身体は緊張状態の中では、不安感を感じやすくなってしまいます。
本来であれば、リラックスした時に分泌されるセロトニンという情緒を整える働きを持つ脳内物質が、正常に分泌されているのが良いのですが、
緊張状態が続くと、うまくリラックスすることが難しくなってしまうので、セロトニンの分泌に異常をきたしてしまうこともあるのです。
さらに
不安感、怒りっぽい、イライラ、気分の落ち込み
これらの症状は、うつ病の症状でもあります。
また、うつ病の症状では、全ての事に興味を示さなくなったりします。
これらの対策として、感情をたくさん出す事が重要です。
イライラした時は人気のないところで声を出す、
落ち込んだ時には、落ち込んだ状態を充分に味わって下さい。そして落ち込んでいる原因を言葉にしてみて下さい。
不安感が強い時も同じで、不安感から逃れようとせずになにが不安なのかを、言葉にしてみる事が大切です。
感情を抑え込もうとすると、交感神経も過剰に働いてしまいます。
日常生活を送る上では、感情を抑えなければならない場面はたくさんあると思います。
なので、感情を吐き出せる時間を意識的に作るという事も大切です。
そして、もしそれでも不調が続く場合は、身体に目を向ける事も大切にして下さい。