冬場は特に注意!正月の過ごし方と”冬のうつ”の関係性とは?
皆さん年末はお仕事などお忙しいのではないでしょうか。
「休みに突入したらゆっくりするぞー!」とモチベーションを保ち、慌ただしい年の瀬を何とか頑張っていると思います。
しかし、そのまま正月休みに突入すると身体にとっては大きな負担になってしまうのです。
その負担となって表れるのが、ご存じの方も多い「正月疲れ」です。
正月疲れは、お正月の『お休みモード』年明けの『仕事モード』のギャップの大きさに、自分の身体と気持ちがついていけなくなる事が原因です。
また、正月休みだからといつもよりエネルギッシュに遊んだ結果、その疲れが残っている事が原因になる場合もあります。
1月は年度の最終四半期の最初の月として、繁忙期を迎える会社が多く、休みとの反動も大きくなり、消耗しやすい月なのです。
そんな正月疲れも相まって、冬の自律神経の乱れは輪をかけて起こりやすくなります。
冬場は太陽が出ている時間が短くなり、人が光にあたる時間が少なくなります。
すると、神経伝達物質であるセロトニンが減って脳の活動が鈍くなり、身体のリズムが狂ってしまうのです。
そんな冬場の時期に引き起こり、気を付けたいものがもう一つあります。
それは「冬季うつ病」です。
あまり聞きなれないかもしれませんが、日本では2.1%が発症している症状です。
季節性うつ病の特徴は周期性にあります。
毎年、日照時間が短くなる10月から11月にかけて症状が現れ始め、日差しが長くなる3月頃になると回復するというサイクルを繰り返します。
冬季うつ病では①過眠・②過食・③体重増加といった典型的なうつ病とは異なる非定型な症状が多いです。
精神面でも「意欲低下や思考が進まない」「倦怠感がある」などの抑制症状が中心で、憂うつ感などの抑うつ症状はあまり目立ちません。
「冬眠型のうつ病」とも呼ばれる生物学的基盤が背景にあると考えられる症状です。
現代とは違い、昔の働き方としては”不定時法”と呼ばれる時間制度で、日照時間に合わせて時刻が変わっていました。
夏至と冬至で労働時間が数時間違っていたのです。
これは、電気がなかったので日没後に働くことができなかったという、自然のサイクルに自ずと合わせた時間制度になっていたからなのです。
このように昔は、日照時間に合わせた働き方を続けてきました。
しかし、現代人の働き方は、日照時間に関係なく、年間を通して一律になった生活環境の中で過酷さを強いられ続けています。
ですので、冬の時期ほど身体のサイクルを整えて、できるだけ陽の光に浴びる生活スタイルを心がけましょう。