もはや現代病!?莫大な脳への情報量が引き起こす、”スマホ認知症”とは...?

現代社会、電車の中だけ見てもスマホをいじっている方が多くみられます。

総務省の資料によると、20~30代のスマホ使用率は9割を超えたといいます。

そんな中、ソウルのバランス脳センターの医師が18~39歳を調査したところ、パソコンやスマホなど「デジタルに頼りきっている」10代の若者の中に、脳損傷を起こした患者と似た認識力や記憶力の低下が起きていて、
その人たちは「デジタル認知症」ではないか?と診断されたのです。

こうした「デジタル認知症」の人が、現在日本でも問題になっている若年性認知症を発症するリスクがあると考えられています。
このような調査結果はアジアのみならず欧米でも出ています。海外の研究では、スマホの利用時間が短い人のほうが、認知能力や分析的な考え方のスコアが高いことが判明したのです。

スマホはいまや、パソコンの保有率すら凌駕し、国民の生活になくてはならない必需品として定着したといっても過言ではありません。
スマホの「利点」が、移動中だけでなく、家事や仕事の片手間でもインターネットサイトを間断なく検索できる部分にあることを考えると、我々が「デジタルに頼りきっている」時間は確実に伸びているはずです。

そんなスマートフォンの使いすぎはどのような弊害を与えるのか?

 

【長時間利用によるスマホ依存症の恐怖】

・いつも同じ焦点に合わせているために、眼球を動かす筋肉が機能低下を起こす若年性のスマホ老眼

・スマホ画面の発するブルーライトによる、睡眠障害と、それが引き起こす自律神経の失調やうつ

・長時間、同じ姿勢を続けることで、首が変形し、本来の湾曲が失われてしまう「ストレートネック」と、それによる肩こりや頭痛、めまい、手のしびれなどの症状etc..

※特に弊害になると感じているのが、スマホ依存がもたらす「スマホ認知症」です。

スマホ認知症とは...?

「スマホにより脳が過労している状態」の事をいいます。

そのような方のMRIで脳の状態を検査しても、アルツハイマー型認知症の特徴である、記憶をつかさどる脳の海馬部分の萎縮は見られません。

しかし皆さん、食事中だけでなく、トイレやベッドの中でも肌身離さずスマホを持っているヘビーユーザーだという共通点があります。

過度にスマホを使用すると脳過労になる。

その大きな要因が、脳の中にある前頭前野への影響なんです。

脳に入ってくる情報は前頭前野で処理されますが

その際に、
【1】浅く考える機能(ワーキングメモリー)
【2】深く考える機能(熟考機能)
【3】デフォルトモードネットワーク(ぼんやり考える機能)に分かれます。

通常、私たちが考えたり判断したりする際、ワーキングメモリーと熟考機能がバランスよく使われますが、スマホに依存した生活を送っていると、情報量の多さから脳が疲労し、処理能力が低下。
結果、それがもの忘れやミスを起こす原因となっってしまうんです。

つまり、アウトプットがキチンとできていない状態で過剰なインプットを繰り返すことにより、「極端な話、脳にゴミをためているような状態になってしまってるんです!」

スマホから入ってくる情報は正しいものもあれば、間違ったものも多い。

脳はそれをいちいち選別、識別し、判定しなければなりません。

しかも識別のためには、さらに多くのネット情報をインプットすることになり、脳には必要以上の負荷がかかる。

そのため、脳の容量、処理能力が低下し、最終的にはコンピューターが停止。
正しい記憶を取り出せなくなり、理解力、判断力が低下する。

つまりスマホ認知症は、脳がオーバーフローした状態になる、オーバーフロー認知症と言いかえることもできます。

では、スマホ認知症にならないためにはどうしたらよいのでしょうか?

『認知症を防ぐには、意識的にアナログを取り入れること大切です!』

スケジュール管理は、手書きの手帳を活用してみたり
必要な情報は、メモにまとめておいて、時々見直して覚えるようにするのもいいいでしょう。
忘れたからといって、すぐにネット検索するのではなく、思い出す訓練をする。
計算も、計算機アプリを使わず、暗算でやってみる。
SNSやメールで送るところを、あえて筆で返事や礼状を書いてみる。etc...

つまり、全部、スマホで解決しないようにすることが大切なのです!

日常のちょっとしたことにマイナスの種が隠れています。
便利だからと言って、何でも楽な方に行かず、アナログに変えてみたり、脳疲労を回復させる為に休ませたり、ケアする時間が大切になってきます。

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