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よく聞くけど、実はよく知らない。ギックリ腰のメカニズム

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頭、飯田橋、頭リフレ、九段下、自律神経、マッサージ

1度は皆さん経験したり、聞いたりしたことがあるであろう「ギックリ腰」。

 

ギックリ腰の正式名称は「急性腰痛症」と言い、ギックリ腰の痛みは、経験者でないとわからないほどつらいものです。

ひどいと激痛に顔をしかめ、その場で横になったまま動けないほど…。

何の前ぶれもなく突然起こるので、ヨーロッパではギックリ腰を「魔女の一撃」と比喩されます。

一般にギックリ腰は、重いものを持ち上げたときに起こりやすいといわれていますが、実際には、咳やくしゃみをした時・ベッドや布団から体を起こそうとした時・顔を洗う時・椅子に腰かけて横や後ろのものを取ろうとした時・ゴルフや野球の素振りを軽くしたときなど、さまざまなケースで起こったりします。

このような日常の何気ない動作をした時に、誰にでもも起こりうるものなのです。

 

ギックリ腰の原因としては、2つの段階を経て発症します。

1.姿勢が悪くなる
一般的には姿勢が悪いことが、腰痛の原因だと思われていますが、そうではありません。
日常生活の中で背骨の前側についている筋肉が硬くなると、背筋をまっすぐに伸ばそうとすると硬くなった筋肉が引っ張られて辛くなるので、少しでもツッパリをなくそうと前傾になります。(猫背)

2.耐えられなくなった筋肉が一気に硬くなる
猫背の状態が続くと、背中側の筋肉は、体が前に倒れないように絶えず上体を支えるために力を使い続けます。
負荷がかかり続けている状態ですので、今度は背中側の筋肉が徐々に硬くなります。

硬い筋肉は縮んだままの状態をキープしていますので、筋肉としての仕事をしなくなります。
そうなると上体を支えることができる筋肉が徐々に減って、硬くなっていない動ける筋肉の負担がどんどん増えます。

そして、その負担に耐えられなくなって動ける筋肉が一気に「バチン!」と硬くなる瞬間が訪れます。

その時に一気に多くの筋肉が硬くなるので、周りの組織に大きな負荷がかかり炎症を起こします。

これが、ギックリ腰になるメカニズムを簡単に説明したものです。

 

では、ギックリ腰は、なぜ痛いのでしょうか。

その理由の1つとして、上記のメカニズムのように腰を支える靭帯や筋肉に急に負担がかかり、炎症・断裂を起こし、それが神経を刺激するためです。

ちょうど強い捻挫を起こしたのと同じ状態なので、「腰の捻挫」ともいわれます。

しかし、痛みの原因はそれだけでなく、腰の中央に連なる椎骨の関節とその周りの膜(関節包)、さらに椎間板などが傷つき、神経を圧迫することからも起こります。
人によって、また原因によっても異なりますが、こうした痛みが重なることで、強い痛みになるのです。

中高年の場合には、加齢や運動不足のために腰を支える筋肉が弱くなり、腹筋と背筋のバランスが乱れていることがあります。

また、椎骨の関節や椎間板が変形し、いわゆる椎間板ヘルニアなどを起こしている場合もあります。

こうしたケースでは、ギックリ腰を起こすと症状もひどくなりがちなので、とくに注意する必要があります。

そのほかにも、椎骨の変形により脊柱管という神経が狭くなる脊柱管狭窄症、椎骨の一部に変形や疲労骨折が起こる変性すべり症や分離症などがあります。

 

対処法としては

《 激痛で動けない時場合》

炎症が起きているので、無理に動こうとせずに、少しでも痛みが楽になる姿勢を見つけて安静にしてください。
炎症の痛みは怪我をした時と同じ痛みですので、3日~1週間ほどで引いてきます。

《 痛みがあるけど、動くことができる場合 》

ギックリ腰を引き起こしている筋肉を緩めてあげるだけで、だいぶ楽になります。

自分でも筋肉を緩める「セルフストレッチ」という方法もありますが、ギックリ腰の場合は特定の姿勢をとると痛みを感じてしまう可能性がありますので、ご自身で緩めるよりもセラピストに緩めてもらう方がいいでしょう。

ここで気を付けてほしいのが、ほとんどの方が痛みが引いてくると、「ギックリ腰が治った」と考えるのですが、決して治ったわけではないという事です。

ギックリ腰になったということは、確実に硬い筋肉が増えているので、以前よりもさらにギックリ腰になりやすくなっています。

次にギックリ腰になる前に、硬くなった筋肉を本来に柔らかさに戻す事が重要です。

 

従来、ギックリ腰は急性の一時的な腰痛と思われていました。

ところが上記のような適切な手当てをせず長引かせてしまうと、慢性の腰痛に進むケースが少なくありません。

とくに中高年の場合には、しっかりケアをしないと再発しやすい傾向が多いです。

さらにぎっくり腰をきっかけに、ほかの病気が発見されることもあるのです。

それだけに、ギックリ腰を起こした時の対策や再発を含めた予防について、きちんと自分自身が知っておくようにしましょう。

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