枕は必要なのか?何気なく使っている枕の理由

人は元来4本足歩行に適した骨組みが進化したものなので、完全なものではありません。
ですから、2本足で立っているだけでも、あるいは椅子に座っている姿勢でも常に脊椎は緊張を強いられるのです。

常に重力の緊張を強いられている脊椎に、1日の中で唯一幾分か和らぐ時があります。

それは、横になっている時です。

寝ている時は、立っている時に比べるとはるかに重力のかかりにくい状態にあります。

したがって睡眠中こそ、日中に疲れきった脊椎をゆっくりと休ませてあげれる時間なんです。

しかし、同じ寝るにしても、寝ている時の姿勢で頚椎のリラックス度は違ってきます。

脊椎に最も負担がかからないのは、「脊椎のS字の湾曲が自然に保たれている姿勢なの」です。
これは立っている時も同じですが、立っている時は、意識しなくても、人は自分にとって最もラクな姿勢を自然にとっています。

なので
この姿勢を寝ている時に取ってあげる事により頚椎もリラックスさせる事が出来るのです。

この時に、床と身体の間に出来る隙間を埋めて、寝ている時に自然な湾曲を保つ役割をしているのが『枕』なのです。

これだけでも”枕の重要性”がわかるかと思います。

では、合わない枕を使ってしまうと健康に対してどのような影響があるのでしょうか?

合わない枕を使った際の症状として多いのは「首・肩のコリ」です。

首の角度が不自然だと首の後ろにある 脊髄神経と呼ばれる太い神経から出る8本の頸神経が圧迫され、負担となり、血流が滞ることでコリにつながります。

7~8時間寝ているわけなので、その間は首に負担をかけ続け、頭痛・首の痛み・腰の痛み・腕や指のしびれの症状が現れる原因にもなってしまいます。

これは枕の大きさがあっていない事が原因ですので、枕のサイズを変更する事で解決する場合が多いです。

大きい枕は首の横の隙間を埋めてくれる為、風邪を引かないよう冬に使う事が多くなります。

ですが、あまりに大き過ぎると首が前傾してしまい、首周りの筋肉が緊張状態になってしまいます。

逆に小さい場合は枕で首元を支える事ができません。

こうなっても首周りの筋肉が頭を支える為に緊張状態を続ける事になってしまいます。

大き過ぎず小さ過ぎず、丁度いいサイズの枕を探すというのは非常に重要なのです。

枕の与える影響は首の周りだけに止まりません。

例えば、猫背は起きている間の姿勢ももちろんですが、”睡眠時の姿勢”も重要な要素なのです。

猫背の人に共通する睡眠時の特徴とは、横向きやうつ伏せといった仰向け以外の寝方をする事が多いです。

横向きの姿勢は身体を丸めがちになります。

それは背筋だけでなく肩を内側に入れるという「巻き肩」という姿勢にもなりやすくなります。

巻き肩の姿勢は、肩甲骨の動きを制限してしまう為に肩がコリやすくなってしまうのです。

また、うつ伏せでは呼吸をしやすくする為に首が横を向くのですが、この状態を続ける事で、首が歪みや捻じれを引き起こしてしまいます。

この捻じれを解消するには首の姿勢を正せばいいのですが、うつ伏せではそれができないため股関節を捻る事で解決しようとします。

すると、この動きは腰周りにも影響を及ぼす為、腰椎等の筋肉が緊張状態になってしまい、結果として腰痛を引き起こしてしまうのです。

他にも「いびき」の原因にもなります。
寝ている時の首の角度が合わないと、喉がついていたり、骨格の関係で空気の通り道である気道が狭くなってしまうのです。
すると、摩擦音で”いびき”となるのです。

これらの枕を解決する為には、どのような枕を選べばいいのでしょうか?

【症状別枕選びのポイント】

《首・肩のコリ》

・枕を使ったときに強制的に顎を引くような状態になってしまう人は枕が大きいので小さいサイズを選びましょう。

・首の後ろに反るような緊張感を感じる人は枕が小さいので大きめサイズに変えましょう。

 

《猫背》

・少々硬めの枕にする。(柔らかい枕だと頭を動かしやすいため姿勢を矯正する事が出来ないため)

・あまり頭が沈まない程度の硬さを選んでください。(あまり硬い枕だと別の問題を引き起こしかねないため)

・枕の高さは腰の位置よりも約3cmの高さに頭が来る上体が良いとされており、身体全体のラインとしては頭・首・肩の三点がまっすぐになるようになる枕が理想です。(ちょうどいい高さの枕が見つからないようであればバスタオルなどを畳んで腰の下に敷くなどするとあまり身体に負担をかけずにラインを保つことができます)

 

《ストレートネック》

・首の湾曲を作るようにバスタオルを丸めて首の下に入れましょう。

・湾曲を作るストレートネック専用の枕というのもあります。

 

あくまで、枕は日常でのセルフケア要素になるので、仕事が忙しかったり、ストレスが溜まっていたりして自律神経が乱れる事でも筋肉の緊張・コリ・不眠などにつながります。

そのような場合、神経の通り道である頸椎の歪み・周辺筋の緊張を戻して、枕でのセルフケアをする事が一番の相乗効果です。

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